発表が苦手でも大丈夫!3つのポイントを押さえて話し上手になろう




こんにちは。
タマ子です。

長男に学校での出来事を聞くと、「クラスで劇をやった」「みんなの前で音読をした」という話が出てくるようになりました。

小学校に入ると、人前で発表する機会が増えます。
目立つのが好きな子や度胸のある子は、どんどん発表する場に出て経験を積んでいけますが、恥ずかしがり屋だったり引っ込み思案な子は一歩を踏み出すのにも勇気が要ります。

長男も普段の生活では大丈夫でも、たくさんの人の前に出るのはとても緊張するようで、授業参観では前に出ては見たもののそのままフリーズ、見かねた先生にフォローしてもらってようやく発表ができました。
私自身も緊張しやすい性質なので気持ちがよくわかります。

今回は、発表が苦手な長男のためにこんな本を買ってみました。

ドラえもんの国語おもしろ攻略
じょうずに話せ、発表できる
(キャラクター原作:藤子・F・不二雄 指導:若林富男)

今日はこの本を紹介させてください。

「話し上手」のための参考書

  • おすすめ年齢 10歳ごろ(高学年で習う漢字が出てきます)〜
  • 読みやすさ ★★★★☆
  • ストーリー ★★★★☆
  • ひみつ道具度 ★☆☆☆☆
  • お役立ち度 ★★★★★
  • 学べる科目 生活・国語

今回もまんがで学べる『ドラえもんの学習シリーズ』です。
吹き出しのセリフは漢字が多く(ルビあります)、本のボリュームも190ページ強と多めなので、おすすめ年齢は10歳〜としました。

オンラインの書店でレビューを見て購入したのですが、正直小1の長男にはまだ早かったかも。

ただ内容はとても良く、すぐに実践できる声のトレーニングから、演説・ディベートでの話し方まで、いろいろな「話す」場面での役立つヒントが満載です。

吹き出しには3種の色分けがされ、重要なポイントでは吹き出しの色が朱赤になっています。

<タマ子のひと言>

タマ子
このまんがの絵は「ドラえもん風」です。

緊張しやすいのび太に勇気を

まんがは、作文の発表会をすることになったのび太がボソボソ声で練習する場面から始まります。
人前で発表することを考えただけで緊張してしまうのび太。

なぜ人は緊張するのでしょうか。

のび太のケースで推測してみると、

①人に注目されている環境で、
②間違えたら恥ずかしい、冷やかされたりするんじゃないかという不安や恐怖を抱え、
③心にストレスがかかっている状況ながらも、
④その場をうまくこなし、認められたいという願望も持っている

まとめると、「気が弱く自信がない。失敗することを恐れているが、承認欲求もある。」という複雑な心境が絡み合っています。

これは、緊張するという状態は自分の「こころ」が作り出していると言えそうです。

緊張を克服するには

自分の「こころ」が緊張を生み出しているのなら、自分で自分を追い込まない、つまり「ストレスと感じないように気持ちを持っていく」ことで、こころとからだのこわばりを取り除いてあげることができます。

とにかく、ふだん友だちや家族と話すように話すこと。受けようとか、うまく話そうとか思わないでいいよ。ミスしても平気平気!

ドラえもんのこの言葉に勇気づけられます。

 

それでは、 ここからは本書に書かれている『話し上手になるためのポイント』を見ていきます。

ポイント1:声の大きさ、高さ、速さ、間、音色(音質)を使いわける

うれしいときは高く大きい声、悲しいときはゆっくりトーンを落とした声、怒っているときは早口など、人は状況に応じて自然と声の出し方を変えていますよね。

声には、大きさ、高さ、速さ、間、音色(音質)の 5つの要素があります。

話を聞いてほしいときは、ただ普通に話すのではなくこの5つの要素をうまく使い分けることで人を惹き込むことができます。

自分の感情が高ぶっているときだけでなく、話をする状況や話す内容に合わせて5つの要素を「考えて」声を出すことで話し上手に一歩近づけます。

声の表情というのは、自分の表現したいことをしっかりと伝えるために必要なものなのです。
自分の話を他人に聞いてもらうって、努力が必要なのです。

ポイント2:自分の考えをまとめ、聞いている人にわかりやすく話す

頭の中で話したいことがまとまらないまま話すと、話があっちこっちに飛んでしまうことがよくあります。

気を許した相手ととりとめもない日常会話をするのであれば支障はありませんが、聞いてほしい話があるときは、自分の考えをきちんとまとめ、「相手に伝わるように」話をします。

発言や発表をするときは、順序だてて話すこと。調べたこと→問題点→自分の考え→まとめというように順序だてて、聞いている人にわかるように話すことが大切なのです。

では、相手に伝わるようにわかりやすく話すにはどのようにすればよいのでしょうか。

話のわかりやすさは思いやりでできている

いつものび太にわかりやすく説明してくれるのは誰か、と聞かれて思い浮かべるのはドラえもんです。
ドラえもんは常にのび太のことを思い、のび太がわかるようにかみ砕いて説明をします。

説明は自分にするんじゃなくて、相手にするものでしょう。相手の立場にたって説明しなきゃ、理解できないよ。

そして、わかりやすい説明をするためには「物事を理解し、記憶したり知識として自分の中に落としこむこと」が大切です。

物事を理解しなければ、説明はできない。
それは人と人との話し合いの中で、相手のことを理解することと同じなんだよ。

ドラえもんはのび太に対する思いやりで溢れています。

ポイント3:話し上手は聞き上手

このまんがでは、全編を通して話すことと同じくらい大切なことは「聞くこと」というメッセージを投げかけています。

人の話を聞くことは、自分が持っていなかった価値観を知るきっかけになります。
自分の意見との違いを比べ、理解することで見識を広めることができます。

「話し合い」と言うけど、実は「聞き合い」が大事なんだ。人の意見を聞いて、その意見のよいところと問題点を考えます。
 (中略)
話し合いは、勝ち負けではありません。相手の意見を聞いて、よいところがあれば、それを認めましょう。自分も同じだと思ったら、自分の意見を変えてもいいんだ。
また、質問という形で会話のキャッチボールをして相手の話を受け止めることも有効です。
話し上手になるためには、相手を認め尊重することがとても大切です。

 まとめ

話をするとき、話し手(=自分)に対して聞き手、つまり相手が必ずいます。

相手のことを思って話をすることは、話し上手になるだけでなく相手との良好な関係を築きます。

話すことは、人と人とをつなぐコミュニケーション!!
一つ一つのことばに心をこめて伝えよう!

最初からうまく話せる人はいません。

まずはチャレンジ!
思いやりを持って話せばきっと大丈夫。